僕は働き始めて約10年、ほとんど大きな失敗はしていない。
これは自分の中では誇りだった。
「自分はうまくやっている。」
「なんでもそつなくこなしている。」
こんな風に思っていた。
特別な取り柄はないが何でも器用にこなせる自分としては、良い働きとは仕事をうまく回すことだと考えていた。
しかし最近イノベーション関連の書籍を読んだり、研修を受講したりして、このマインドこそが自分が世の中に新しい価値を提供できない最も大きな原因だと気付かされた。
失敗の数こそ誇るべきものなのだ。
AIによる労働力の代替が進んでいくこれからの時代、人間に求められるのは価値の提供だ。
単純な労働力ではなくクリエイティブで新しい価値を創造していく必要がある。
新しい価値を提供すると一言で言ってもそう簡単なことではない。
イノベーションの代表例であるiPhoneやGoogleのクラウドサービスのような、後から考えると存在して当たり前だけど、誰も思いつかなかったものを生み出すためには何が必要なのか。
イノベーションにおける成功というのは100に1つだと言われている。
スタートアップの数を考えても成功しているのはそれくらいの割合だ。
今我々が目にしているイノベーションの1つは100の失敗の上になりたっている。
つまりイノベーションを起こすには100回失敗する必要があるということだ。
逆に言うと100回挑戦すれば1度は成功を掴むことができるだろう。
大切なのは斬新なアイデアなどではなく、何度も何度も繰り返し挑戦する行動力だ。
自分はこれまでの10年間を総合しても100回もの失敗は経験していないだろう。
なんていうことだ。
まったく挑戦なんてしたことがなかった。
ただ机の上で新しいアイデアをこねくり回して、あーでもないこうでもないと無駄な時間を過ごしてきた。
ありきたりな言葉だけど、大切なのはどうなるかわからないけどやってみることだ。
そうして失敗したらまた新しい挑戦をすればいい。
大切なのは「失敗は成功に一歩近づいた証拠」だと思えるかどうかだ。
マインドセットの変化こそ成功への第一歩。
失敗しても大丈夫と思えるメンタルや環境を整えることが自分には必要だ。
これからは失敗の数を数えて楽しもう。
100回失敗が溜まった頃にどうなっているか、ワクワクする。
このブログも読んでもらえる人数は少ないけど、それも失敗の一つだ。
どうすればもっと読んでもらえるか、失敗したからこそ考えることができる。
興味の幅を広げ、気になったら行動し、失敗を繰り返そう。