書評

書評/世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方

この本に書かれているのは「自分自身の取扱説明書の見つけ方」である。
自分がどういう価値観を持っている人間なのかがはっきりとわかるようになる。
一方でタイトルにある「やりたいこと」が見つかるかどうかは、取説を実際に活用して行動する人だけだろう。
自分が本当は何が好きで、何が得意なのか。そして何を大事にしているのかを知りたい人はぜひ本書を手に取ってみてほしい。

この本に書かれている簡単なワークに取り組むと次の三つを明らかにすることができる。
1.好きなもの
2.得意なこと
3.大事なこと
この三つを組み合わせることで「本当にやりたいこと」が見えてくるという。
やりたいことについて考えるとき、よく好きなことと得意なこと、どちらを仕事にするべきか?という議論になるが、著者によるとこの二択が少々ずれているらしい。
野球好きだからという理由で野球用品メーカーに就職するのは早計ということだ。
本当は野球をプレーするのが好きなのに、野球用品の営業を担当すると、好きでもない人とのコミュニケーションに労力を割くことになってしまう。
本書では「好きなもの」×「得意なこと」がやりたいことだという。
例えば好きなものは「ファッション」で得意なことが「人とすぐに打ち解ける」ことならアパレルショップの店員がやりたいこととなる。
得意なことが「独創性を発揮すること」ならファッションデザイナーを目指すのがいいかもしれない。
このように同じ好きなものでも自分が何を得意とするかで選ぶべきやりたいことが変わるという。
好きで得意なことを選ぶことができれば、どれだけ働いても全く苦にならない、それどころか次々と新しいことが知りたくなり自然と成長することができる。
好きこそ物の上手なれという言葉の通りだ。

では三つ目の「大事なこと」はどう関係するのか。
大事なこととは仕事を通じて実現したい「価値観」になるという。
例えば「自分らしさ」が大事なことなら、仕事を通じて多くの人に「自分らしさ」を実現してもらえるようにファッション雑誌の編集者になるのが良いかもしれない。
複数見つかるやりたいことの中から「仕事」として取り組むべきものを見つけ出すために「大事なこと」を活用するのだ。

僕も本書のワークを全て実践し、自分の好きなもの、得意なこと、大事なことを全て明らかにすることができた。
過去読んできた自己理解の本の中で、最もロジカルで最も実用的な本だと思う。
今では自分が何が好きで、何が得意なのか、かなり解像度高く説明することができる。
しかし、肝心の「本当にやりたいこと」はまだはっきりとは見つかっていない。
見つかったけれど、どう行動していけばいいか判っていないという方が正しいかもしれない。
著者によればやりたいことを認識しているだけで、自然とそれを実現するための情報が入ってくるようになるという。
無意識に脳がアンテナを張るということだ。

僕は本当にやりたいことをやって後悔なく生きていきたい。
今の快適だけれど充実感のない生活から脱却したい。
本書のおかげで、そのための第一歩は踏み出すことができたと感じている。
あとは実際どう行動するかだ。

何がやりたいかわからない、でもこのままじゃいけない。
そんなふうに感じている人がまず手に取るべき一冊だ。

  • この記事を書いた人

宗太

1987年生まれ。 地方在住デザイナー。 妻と息子の3人家族。 大学時代に教授から「いいモノを使いなさい」と言われてから物欲に取り憑かれる。 とにかく”モノ”が大好き。 物欲と少ないお小遣いの間で日々葛藤中。 悩み抜いて購入した商品を紹介していきます。

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