日記

書評/人生がときめく片づけの魔法・近藤麻理恵。こんまり流片付け術は「自分探し術」だった。

妻は片付けが大好き。
そんな妻が尊敬している「こんまりさん」の本を借りて読んでみた。
本書を読む前はこんまりさんの片付けは、ときめくものだけ残してあとは捨てる。という短絡的な理解をしていた。
しかしこんまりさんがこれほどまでに支持されている理由は、人の人生までも変えてしまうこんまり流の思想にあるんだと今は実感している。

本書で紹介されている片付け術は多くの方が知る通りだ。
自分の持っているものを一箇所に集め、一つ一つ「ときめくか、ときめかないか」という基準で片付けていく。
それを繰り返して部屋を片付けて終了。というわけではない。
自分の持ち物に対して「ときめくか、ときめかないか」自問自答していく過程で、本人に驚くべき変化が起こる。
これは実際に僕の身に起こった変化だ。

一つ一つのものと向き合ううちに、自分がときめくものはどういうものたちなのか、考えるようになる。
旅行の思い出の品にときめく、人の真似をして買った洋服にはときめかない、人からもらった手紙にときめく…
いくつも選別を終えたとき、自分の価値観がひと皮もふた皮もむけたような感覚になった。
手元に残ったときめくものたちを見て、自分が好きなものはこういうことだと言い切ることができる。
こんまり流の片付け術は「自分探し術」だったのだ。

本書の中でこんまりさんは次のように述べている。
「あなたが持ってるものは過去のあなたの選択。あなたがどういう人間なのか、それはものが知ってる。」
この一節が強烈だった。
僕は物欲が強く、かなりのものや洋服を持っていた。
しかし片付けをやってみると、ときめくものがほとんどない…
買うときには猛烈に欲しかったものたちも、手にしてみるとすぐに飽きてしまう。
Youtubeや雑誌で見つけて買ったものなんかも、今ときめくものは少ない。
自分が心の底からほしいと思って、ときめいて買ったものが意外と少ないのだ。
便利だからとか、持ってるとおしゃれになるからとか、流行っているからといった、少しずれた感覚でものを買っていた。
そんな事実を、自分がもっているものたちが教えてくれた。

僕は自分のやりたいことがハッキリとわからない。
仕事への熱意も低いし、いわゆる感受性と呼ばれるものも高くないと思う。
いくつも「やりたいことを見つける本」みたいなのに手を出して、まだ見ぬ自分のやりたいことを探そうと必死だった。
しかし、こんまりさんが言うには自分のやりたいことは自分の持っているものたちが教えてくれるようだ。
ものと向き合い、ものを選んだ自分自身の選択と向き合うことで、自分の価値観を削ぎ落として、磨き上げていけばいいのだ。

こんまり流をただの片付け術だと思っていた僕のような人にぜひ読んでほしい一冊だ。

  • この記事を書いた人

宗太

1987年生まれ。 地方在住デザイナー。 妻と息子の3人家族。 大学時代に教授から「いいモノを使いなさい」と言われてから物欲に取り憑かれる。 とにかく”モノ”が大好き。 物欲と少ないお小遣いの間で日々葛藤中。 悩み抜いて購入した商品を紹介していきます。

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