こんにちは宗太(@sota_chokin)です。
プライベートな中庭のある家って憧れませんか?
僕は元々「ロの字」の家に憧れがありました。
中庭をロの字に囲って家を建てれば、いつでもプライベートな庭を楽しめそうだと思ったからです。
ただ家づくりを進めていくうちに、我が家の予算ではとてもロの字は無理そうだ…と泣く泣く諦めることになりました。
まずはロの字の家に憧れたきっかけをお話したいと思います。
きっかけとなったのは愛媛県にある「伊丹十三記念館」の建築です。
引用元:Pinterest
この記念館を初めて訪れたときに、「こんな素敵な中庭のある家を建てたい!」と思いました。
この記念館には大きな中庭があり、その庭を囲むように建物が設計されています。
内側はガラス張りになっていて建物の中から中庭を鑑賞することができます。
引用元:Pinterest
この誰にも邪魔されないプライベートな中庭がめちゃくちゃ気持ちいいんです。
記念館では伊丹十三に関する展示の鑑賞はそこそこに、ほとんどの時間を中庭で過ごしました。
伊丹十三記念館の建築を調べてみると建築家は「中村好文」という方でした。
中村好文
千葉県九十九里町出身。武蔵野美術大学建築学科卒業。卒業制作では宇宙船内の無重力下を想定した住宅を設計するも評価は得られなかった。小さな設計事務所に勤務するも数年で退職し、その後、都立品川職業訓練校木工科にて家具製作を学んだ。1976年から1980年まで吉村順三設計事務所に勤務し、吉村の家具製作のアシスタントを務めた。1981年に独立して設計事務所を設立し、住宅建築を中心に活動し家具製作も行っている。1993年に「一連の住宅作品」で第18回吉田五十八賞特別賞を受賞。伊丹十三のエッセイが好きで、2007年に開館した伊丹十三記念館の設計を担当している。
引用元:中村好文-Wikipedia
好文氏の建築を見てみるとこれまたどれもとても好みです。
僕の家を担当してくれた建築士の方も家づくりの最中に中村好文好きだということが分かったときにはめちゃくちゃ盛り上がったことを覚えています。
建築の趣味があるというのは家づくりにおいてとても重要なポイントです。
中村好文さんに興味がある方は↓の本がおすすめですよ。
そんな建築士の方に実際に家づくりが始まってから「ロの字」の家について相談してみました。
すると厳しい回答が帰ってきました…
- ロの字にするには広い土地が必要
- ロの字は構造上地震に弱いため、強度を上げるためには費用がかかる。
どちらも「費用がかかる」という結論になります。
このときどうやら僕のような一般人にはロの字の家は難しいみたいだということが判りました。
その後家づくりを進めていく中で建築士の方が素敵な提案をしてくれました。
家の中央東側に小さな坪庭を作りませんか?というものでした。
ロの字を諦めた僕への配慮として、小さいながらも家の中から楽しむことができる坪庭をしてくれました。
ただ僕が購入した土地は約50坪、そこまで広さに余裕はありません。
広さを取るか庭を取るか最後まで悩みましたが、建築士の方が「家の中からアクセスできる緑があると、生活に緑が寄り添ってくれますよ」と言ってくれて坪庭を作ることに決めました。
結果、今では家の中で一番気に入っているポイントになりました。
日々変わっていく庭の緑を家の中から眺めているととても幸せな気分になります。
「ロの字には」できませんでしたが、こんな素敵なプランを提案してくれた建築士の方にとても感謝しています。
これから家づくりを行う方もやりたいことがあればどんなことでも建築士の方に相談してみてはいかがでしょか?
それではー。