新築で家を建てて約1年半が建ちました。
我が家の床は無垢の木材。
木材の種類はカラ松です。
杉などと同じ、少し柔らかめの木材になります。
1階も2階もトイレ以外は全て無垢床です。
なんと洗面所も無垢の木材で作りました。
このような家を建てて約1年半が経ちましたので、無垢床の変化の様子や、後悔はあるのかといった内容について書いていきたいと思います。
新築を検討している方で、無垢床に興味がある方も多いんじゃないでしょうか?
でも無垢床の家って実際に住んでみる機会はほとんど無いですよね。
この記事で無垢床のリアルな様子が少しでも伝わると嬉しいです。
ちなみに我が家は低い天井(2200mm)にもこだわりました。
低い天井の家について気になる方はこちらも御覧ください。
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目次
無垢床の経年変化
リビングの無垢床の経年変化
まずは新築時の写真がこちらです。
我が家は部屋と部屋の境目が一切無いのが特徴です。
全ての扉を吊り下げ式の引き戸にしたので、床には引き戸用のレールなどは一切ありません。
また、トイレ以外の全ての部屋で同じ木材を使用しています。
極力ノイズを無くし、シンプルな印象に仕上げるために、レールを設けない工夫や木材の統一感にこだわりました。
それではまずリビングの床から紹介していきます。
こんな感じです。
これくらい引いてみるとあまり変化は感じませんね。
では少し寄ってみます。
見て分かる通り、めちゃくちゃ凹んでます…
さらにアップにすると…
傷だらけです…
我が家には4歳になる息子がいて、毎日仮面ライダーのおもちゃを床に落としまくっています。
おもちゃを落とすたびに床が凹んでしまう感じです。
リビングで過ごすことが多いため、家の中でここが最も凹みや傷が多いですね。
子供がモノを落とすのは仕方がないので、ここはある程度諦めが必要かもしれません。
少しの傷や凹みも嫌だ、という人に無垢の床は向かないかもしれませんね…
こちらの写真はつい最近家具を動かしたところになります。
こうしてみると家具を置いていた場所は全く日に焼けておらず、1年半で色がどれだけ変化したかがわかります。
毎日過ごしていると気づかないけど結構色が変わっていて驚きました。
色が濃くなっていっていて、僕は結構気に入っています。
キッチンの無垢床の経年変化
続いてキッチンです。
いかがでしょうか?
こちらも普段の目線だとあまり変化はありません。
それでは寄ってみます。
結構水シミが目立ちますね。
さらにアップにすると…
水シミだらけでした…
我が家ではキッチンにマットを敷いていないため、どうしても水が床に落ちてしまってます。
それが1年半続くとこれくらいのシミになってしまうんですね。
普段生活する際はほとんど気になりませんが、こうして写真を撮ってみると結構汚い感じがしますね…
キッチンや洗面所といった水回りは、半年に一度ワックスがけするんですが、水シミにはあまり効果を感じません。
ワックスがけすると木の質感は良くなるんですけどね。
ここまでシミが付くと、紙やすりで表面を削ってやる必要があるんだと思います。
僕はこれも味かな…と思っちゃうのでそこまではしませんが…
洗面所の無垢床の経年変化
次は洗面所です。
洗面所の床に無垢の木材を採用する家庭は少ないんじゃないでしょうか?
我が家の設計士さんからも「絶対シミになりますよ…」と言われておりました。
ただ、僕と奥さんはどうしても床の素材を全て統一したかったんですよね。
理想は無印の家でした。
部屋によって床や壁紙を変えた家ももちろん良いと思うんですが、長く住むならできる限りシンプルにしようというのが我々夫婦の価値観だったんです。
そんな洗面所の床ですが、予想通りかなり水シミが目立ちます。
特に洗面台の下とお風呂場の前の床はかなりシミが付いています。
ただシミは付きますが、腐ったりするわけではないので良しとしています。
何年か後にサンダーでも買って大掛かりなセルフケアをしますかね…
でも洗面所の無垢床は悪いことばかりではありません。
お風呂上がり、裸足で無垢床を歩くとなんだか温泉気分を味わえます…
温泉旅館や銭湯の無垢床の脱衣所の感じです。
これが結構気持ちいいので僕は気に入っていますよ。
伝わるでしょうか…?
クローゼット兼パントリーの床の経年変化
続いてクローゼット兼パントリーです。
こちらは普段、モノを出し入れするときにしか使用しないので他の部屋に比べるときれいな状態です。
ただし、重たいものなどを引きずることがあり、そのときの細かい擦り傷が結構付いていました。
2階廊下の床の経年変化
最後に2階廊下です。
ここはただ歩くだけですし、そもそも1階に比べて使用頻度が少ないのでほとんど傷はありません。
無垢床の家を建てて後悔していること
椅子の脚でも床が凹んでしまう
最近スノーピークのTake!チェアという、アウトドア用のリラックスチェアを室内用に購入したんですが、この椅子の脚で床がめちゃくちゃ凹んでしまいました。
椅子を使用していた場所の写真がこちらになります。
浅い凹みが複数箇所に広がっています。
どうやらアウトドア用の椅子は床との接地面が平らではないため、通常の室内用の椅子に比べて凹みやすかったようです。
いくつか椅子の脚用のクッションカバーを試して、なんとか対策することができました。
ちなみにこちらの商品になります。
せっかく買ったリラックスチェアなのに、思いっきり室内で使うことができなかったときは少し無垢床にしたことを後悔しましたね…
スノーピークのTake!チェアについてはこちらの記事で紹介しております。
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実は後悔していることはほとんど無い
無垢床の家を建てて後悔していることは、実はほとんどありません。
傷は付くし、すぐに凹むし、水シミも広がっているけど、後悔しているかと言われると別にそんなことはありません。
というか、ここまで紹介した写真を見て「この人、後悔してるんだろうな」と感じた人は、無垢床の家は向いていないかもしれません。
無垢の床はフローリングに比べて圧倒的に傷つきやすいものです。
傷をつけずに生活するのはほぼ不可能だと思います。
前半で、「子供がおもちゃを落とすので」と紹介しましたが、僕や妻もよくモノを落とします。
そのたびに少しずつ傷つくし、凹みが増えています。
それでも「まあいいか」と思えないと無垢床の家で暮らしていくのはストレスになるかもしれませんよ。
無垢床が向いてる人、向いてない人
向いてる人:変化を楽しめる人
僕が考える、無垢床の家が向いてる人は「変化を楽しめる人」です。
無垢床自体は肌触りが気持ちよくて本当におすすめです。
冬でもたまに裸足で過ごしてしまうほどです。
あとは無垢床の傷や凹みを「劣化」と捉えるか、「変化」と捉えるかだと思います。
変化と捉えられる人は無垢床の家の生活を楽しめると思います。
僕は子供がおもちゃを落として傷が付いた床を見ても、「将来この床を見て、子育て期間を懐かしんだりするのかな」なんて思ってしまいます。
無垢床の上で過ごすのは本当に気持ちがいいので、僕はこの変化をぜひ楽しんで欲しいなと思ってます。
向いてない人:新品の状態が一番だと感じる人
無垢床をきれいな状態のまま使い続けるのは不可能です。
どうしても傷や凹みが付いてしまうでしょう。
これを「劣化」だと感じてしまう人は無垢床の家は向いてないと思います。
新品の状態が一番で、その状態をできるだけ長く保ちたいと思う人もいますよね。
そんな人はフローリングを採用するほうがいいかもしれませんね。
以上、カラ松の無垢床の家を建てて1年半経過した様子を紹介しました。
少しでもみなさんの家造りの参考になれば幸いです。